もう消費すら快楽じゃない私へ。

春が近づいている。低気圧のせいやいろいろなショッキングなコトが重なり、寝込んでいた。元気になったと思ったらまたショッキングな出来事があり、立ち上がり、その繰り返しだ。タフになる事はないのだろうかと思う。
この前ショックだった事は相手が私を選んでくれたという幸福感というか使命感に燃えてしまって、いつもなら散々周りに反対されたらそれに応じないのに、それを受ける選択をしてしまった。結果、ダメになってしまい、自分で初めて選択した事もあってダメージがでかかった。
だけど私の周りには幸いなことに良い大人がたくさん居てくれて、自分が厳しい状況下にいても叱ってくれる人や褒めてくれる人がいる、それは他人から妬ましく思われるくらいに多くの良い人達が私の周りには居てくれる。それを失望させないためには私はどうしたらいいんだろう、と考える。


そういえば柏の通り魔の事件はショックだった。秋葉原の通り魔の事件の時とは違うショックさだった。いや、同じなのかもしれない。
「あいつはヤバい」といわれる人が親からも周りからも見放され、どんどん孤立していき、自分だけの世界にいると自分がすごく思えてしまう。自分の意見が全てになってしまう、そういう状況はあると思う。
「ヤバい」からそいつには周りは近づけず、結果犯罪を起こしてしまう。だけど何かワンアクション、彼に家族や知人が一生懸命に説教をしたりしたら何かが違ってたのかもしれないのかなと思う。「if」の事を考えても仕方がないがそう思った。
この前ストーカーの心理についてなんとなく気になった(三鷹の事件で)ので調べていたらストーカー被害にあった人の遺族側が「結局、犯人側の更生を待つしかない」と言っていてなんだか悲しかった。自分の努力ではどうする事もできない他人の事柄を「待つしかない」というのはなかなか難しい話だなと思った。
世の中には「仕方がない事」というのがあるのだと最近身にしみてわかった、自分では解決できない「どうしようもない事」があるんだと。
それを知った上で「仕方がない」と諦めるのか、それもなんだか違う気がする。

2.18日は私の好きなバンド、きのこ帝国のワンマンライブだった。
とても素敵だった。私は好きなバンドの話は絶対人の前では言わない、言って「そのバンドってさ〜」と難癖つけられるのが嫌なんだ、それくらい好き。
なのでオススメなバンドは?と聞かれても「本当に好き」より一歩前の「好きな音楽」を人に勧める。
きのこ帝国のワンマンも一人でいった。物販でTシャツなどを買い、最前で彼女たちのライブを見た。
ぼんやりと音楽を聞いて「好きだなぁ」と思った。

ヒビが入ってるグラスにいくら水を注いでもどこからか漏れてしまう、今の私はそんな感じなのかなと思った。多分生きているみんなそうなのだろうけど。
漫画を買ったりするがスッキリしないし、面白いと思えない。感動するがすぐ忘れてしまう。
もう消費すら私には快楽ではないんだな、とぼんやり思った春の雨の日でした。