「さきくさの咲く頃」を読んで

ふみふみこさんの「さきくさの咲く頃」を読んで

ふみふみこさんの新刊「さきくさの咲く頃」を読んだ。
まずこの前本屋に行って新刊をチェックしているときに目についた、表紙がすごく綺麗だった。
インスタグラムに「買った」と写真をあげると
外人から「この絵はすごくいい。すごく綺麗な表紙だ!タイトルを和訳してくれ」とコメントがついた。(和訳した


さきくさの咲く頃

さきくさの咲く頃

「ほめられて伸びるタイプのポコポコ」という太田出版さんがやっているwebで漫画を連載するサイトで
ふみふみこさんが何かを連載しているのは知っていたが、この「さきくさに咲く頃」とは思わなかった。
大判だし分厚いので「高いのかな・・」と思ったら952円で思ったよりしなかった、分厚いのに安くてお得感。

・夢のように終わる三人の青春。

「青春」というと私は毎日ギャーギャー騒ぎ帰りにファミレスに寄ったり買い食いしたり、告って「俺も好きだったんだ!付き合おう」とかリア充的なものを想像するし、発狂する。そういうのに縁ないし。

ただこの作品でいう「青春」はそんな甘いものではなく、ほろ苦く切ない。
好きな人とはうまくはいかず、将来やりたいことも曖昧で。
でもこんな「青春」があってもいいと私は思う。
いつか大人になったとき思うんだ、『ああ、あんな事もあったなあ』って。

ここに書かれているのはその一部なんだなって思う。
「青春」にお別れをいう日なんてこなくていいし、「大人」になんてならなくたっていい、
ただ人の「成長」だけは止められない事なんだなと感じた。

そして声を大にして言いたいことがあって、

ふみふみこさんは絵を見たときに私は「コミティアに居そうな作家さんだな〜」と侮っていたんだけど(申し訳ないです。)
違う!絵がめっちゃエロいねんな!!!
かわいいし、輪郭がとろけるような絵を書くし、たまにパロってるし、そしてエロいねんな!!!
ちゃんとセックスシーンもあるんだよ!!!!!


セックスシーンを覗いても、ふみふみこさんの書く「少女」は幼さとエロティックさ、そしてエロいねん!!!(三回目)

「女の穴」も面白いですが、「さきくさの咲く頃」どうでしょうか。とてもエロいです。